BABYMETAL WORLD TOUR 2018 in JAPAN EXTRA SHOW“DARK NIGHT CARNIVAL”

2018年10月28日 BABYMETAL WORLD TOUR 2018 in JAPAN EXTRA SHOW“DARK NIGHT CARNIVAL” に行ってきた。

最近はすっかりご無沙汰(自分の推し活動も含めて)であった。 去年の広島以来の参戦となりました。

幕張から開幕したJAPANツアー直前にYUI-METALが脱退という残念なニュースがオフィシャルから発表され波乱の幕開けであり、エピソードⅦというテーマ"THE CHOSEN SEVEN"は新たな章の幕開けとしては有意義であり、今回のSSA公演を体感し見聞きすることで私の中のBABYMETALに掛かっていたモヤが払拭され、綺麗に昇華され至福感で満たされた。

端的に言うと

"脱退はあったが新生BABYMETALを世に知らしめる重要なライブ"

になったと感じた。

今回はシート席での俯瞰からのライブ観戦であったが(200レベルの21列の上手)これが実に良かった。SU-METAL、MOA-METAL 、ダンサー5人の7人体制となった新生BABYMETALを時には冷静に時には熱く観ることができた。

幕張が終わり次の神戸とは位置付けが違うSSA公演は“DARK NIGHT CARNIVAL”なのである。

ハロウィンの時期と重なりマーチャンダイズもこの公演用に追加され、会場に集まったメイトさんもあちらこちらで持ち前の創意工夫を重ねた仮装をしておりいつもとは違ったライブの楽しみ方が追加され開演前から盛りがっていた。

前日の大阪日帰り遠征の疲れもピークが重なり、朝早くは起きれなかったので遅めの支度を整え自宅を出発し、開場時間の15時前にさいたま新都心駅に着いた。

少しではあったが久しぶりのメイトさん、メイト会の皆とも再開ができてご挨拶させて頂いた。

物販に並ぼうかとも考えたが長蛇の列に断念し終演後に買えたら買おうとなった。

16時前に会場入りし、喫煙所によりつつアリーナに入った時は殆ど席が埋まっていた。 ピット席も準備万端である。

今回の公演は"STARWARSメタルコア・バンド『ギャラクティック・エンパイア(Galactic Empire)』と海外では絶大な人気のスウェーデン出身のパワーメタル・バンド『SABATON』をゲストに迎え公演が行われた。

定刻の16時30分ジャストに幕は開けた。 “DARK NIGHT CARNIVAL”の始まりである。

【 ACT 1: Galactic Empire 】 トップバッターは『Galactic Empire』からである。 2015年の『フォースの覚醒』付近に結成されたバンドとのこと。失礼ながら全くの予備知識無しで観たのだが、先ずテクニックが素晴らしく、耳慣れたSTARWARSのテーマがメタル調にアレンジされおり実に巧妙であった。何よりSTARWARS愛が満ち溢れていて楽しめた30分であった。

【 ACT 2: SABATON 】 さて、今回のSSA公演で念願、悲願であった『SABATON』の登場である。30分のセットチェンジから暗転しSEからドラムのハネスが登場し、カウントから"GHOST DIVISION"で幕開けした。

シート席では殆どか座っての観戦であったが曲を追うごとに立ち上がって行くメイトさん。

ヨアキムが得意のポージングと煽りでSSAの空気全体をひとつにする。

初めて体感した生のSABATONはヤバかった。

youtubeで見るのとは雲泥の差であり初見のメイトさんをここまで魅了するって賞賛という言葉しか浮かばない。

日本では絶対に盛り上がる"SHIRAYAMA"を迎える頃はもう終盤。

気付くとスタンド席も殆どか立ち上がって、気づいたら拳を曲に合わせて高く振り上げていたのである。

最後の曲は私が最も好きだと言って過言ではない"TO HELL AND BACK"でライブを終える。

ヨアキムはじめモニター越しに見える顔は全員が満足げな顔をしていたのが印象的であったし異論は無いはず。

そしてSSAの空気を一気に沸点まで到達させてくれた。これ程痺れさせる対バンってそうは無いし今回の“DARK NIGHT CARNIVAL”に相応しいバンドであったのは間違いないと言い切れる。

興奮冷めやらぬ会場はセットチェンジに入り少しの休憩。

さて "新生BABYMETAL" が迎え撃つ出番だ。

インターバルが30分はあると踏んでいた私は一服とトイレに駆け込んだが再開まで25分はかからなかったと思う。

BABYMETALのオープニングSEが流れた......。実はこの時は長蛇のトイレ待機列に埋もれていた(笑)。 係員の方がもう間もなくライブが再開するとのアナウンスを口にしたので、トイレも行けず再び会場の中に。ヤバヤバやった、膀胱が!!

【MAINACT : BABYMETAL】

YUI-MEATALはいないんだよねとか、ゆいちゃんのダンスパートはどうなるんだろう?とか始まるまでは色々と頭の中で逡巡していたのだ。 が、取り敢えず目の前のライブに集中することに。

1曲目は"IN THE NAME OF"

今回のツアーはインスト曲の"IN THE NAME OF"から始まるのは事前に知っていたが、いざ始まるとそんなことはどうでも良くなり、先ずSU-METALとMOA-METAL以外の5人のダンサーに釘付けとなった。

続く"Distortion" は5月8日に急遽ワールドツアー当日に発表になった2年振りの新曲である。

次の曲は"ギミチョコ" 独特なダンススタイルで「ズッキュン、ドッキュン"と可愛い合いの手を入れるBABYMETALの名刺替わりの曲もついバックの5人に目が行く。

咄嗟の感想は "すげぇな!" "いやいや良いのではないかい?" であった。

スタンド席から見る7人の動きは素晴らしく、そう、ダンスがキレッキレで隙がなくシンクロしているのである。 これって先ず思い浮かんだのは"さくら学院"のダンスであり、フォーメーションであった。

MIKIKO先生の振り付けは3人でも良いのだがそれ以上の7人となると見応えが抜群なのである。ここまで来るには相当な練習が必要であり、鍛錬を重ねたであろうその勇姿には後光の如くひかり輝いていた。

"Elevator Girl"も独特な振り付けが成されており、曲もBABYMETALのコミカルな部分がヒューチャーされた良曲である。

ここでひと段落。 ピアノのSEから流れてきたのは"紅月"のイントロ。 3年前の"新春キツネ祭り"でここSSAで観て感激を受けたSU-METALのソロ曲。 もう、あれから3年なのかと感慨深く、じっくりとSU-MEATALの声に魅了された。少し高音部で声がだし辛そうな所もあったが、ファルセットを取り入れた歌声はやっぱり"すうちゃん"は凄いボーカル、声の持ち主なのだと改めて再確認できた。 曲が終わると会場内のあちこちで"すうちゃん!!"と黄色い声を幾つも聞くことができた。

続いて"Starlight"のイントロが流れてきた。 これも約5ヶ月振りの新曲で、NANANA...と始まる導入部は美しく、幻想的であり、そしてBABYMETALらしいアグレッシブなメタルが炸裂する曲はライブで聴くと「正に新生BABYMETALなんだな」と体感することができた。この曲はこれからのBABYMETALが続いて行くことができたら、間違いなく"ターニングポイントになる曲"になる。本当に素晴らしい曲であり大好きです。

間髪いれず、ドラムがあのフレーズを叩く。 "META! Meta Taro"だ!! 先のSABATONがあれだけ盛り上がったのだ。 BABYMETALもこの曲があるではないか。 バイキングメタルからインスパイアされたこの曲はこの日にうってつけで、思わず「キター!!!!」と声を上げた。

MOA-METALも満面の笑みをモニターで確認することができたし、なんと言ってもGEとヨアキムがコラボゲストとして登場したのである。 周りでも「おおおーーっ」と歓声が上がる。

ステージ先端のトライアングル部分が上昇し、ヨアキムもサビで手を振る。 思わず "かっ可愛い!ヨアキム可愛い!!!"と声が漏れた。いやーー萌えた笑。

ここからは後半の曲、"メギツネ"、"KARATE"、RoRと鉄板の曲構成に色めき立った。

「ウォールオブデス!! ウォールオブデス!! ウォールオブデス!!」

と会場が一体感をさらに増し、SU-METALが天下分け目の大決戦さながら前に突き出した両腕を広げそれを繰り返す。モッシュピットの各ブロックでは綺麗に人並みが半分に別れ臨戦体制は整った。 見事なウォールオブデスが完成した。 1.2.3.4の合図と共に別れていた人並みが一気に"核"に向かいぶつかり合う。

馬に跨り手綱を握りしめてムチを打つ振り付けは7人で魅せると迫力を増し、まるで戦に向う戦士に見て取れた。 疾走感のあるこの曲でSSAは狂気と憂いに満ち満ちそしてピットでは渦ができては消えを繰り返した。 うぉーおーおーおーうぉーおーおー...と会場全員が拳を高らかに掲げ応える。 SU-MEATALは右のイヤーモニターを外し会場の生の声を確認し満足気な顔で、笑顔で見渡した。

We're BABYMETAL!! We're BABYMETAL!!! We're BABYMETAL!!!!! とコールアンドレスポンスで大団円を迎えRoRは終了した。

会場が暗転しオーケストラ風のSEからピアノソロに変わり最後の曲となる"THE ONE"ではSU-METALの澄み渡る声でこの日一番の熱気を沈める。 ピアノの旋律に合わせこのまま1人で歌いきるのかと思うほど静まり返った会場を神バンドがピアノのパートを引き継いだ瞬間、ビタっと演奏が決まり、全身の身の毛がザワザワとしたことを今でもハッキリ覚えている。

あっという間の60分強の公演が終わり、紙芝居は次のステージに旅立ったチームBABYMETALがどんなパフォーマンスを見せてくれるのかと期待が高まった。

【最後に】

今回のライブを観ることができたのは私の中で凄く重要であったということ。

YUI-METALの脱退というBABYMETALにとっては一番のピンチであったことは誰の目に見ても想像はつく。 当然、"解散"という選択肢もあったであろうがSU-METALとMOA-METALは"継続"を選択した。 新体制となり"THE CHOSEN SEVEN"のテーマを自ら生み出しここまで果敢に挑んできたことは賞賛に値すると思う。なんと言っても最高のエンターテインメントを観ることができたから。 YUI-METALの脱退は非常に辛いし実際にライブが観れなくなったメイトさんもいるのであろう。

私が現在好きなアイドルグループの推しが突然抜けるとなると考えると胸が締め付けられ、直ぐには立ち直れないし、ライブも直ぐには見れないかもしれない。

しかし起きてしまったことを嘆いていても何も始まらないし、今回のワールドツアーで"チームBABYMETAL"はひとつに結集し、そして新章に突入した。もう後ろは振り向かないであろう。

私は1ファンとしてこれからも応援したいなと心から思えるそんなライブであった。

冒頭にも書いたが

"脱退はあったが新生BABYMETALを世に知らしめる重要なライブ"

であったことは揺るぎない事実である。

【SETLIST】

IN THE NAME OF

Distortion

ギミチョコ

Elevator Girl

紅月

Starlight

META! Meta Taro (With GE and Sabatonヨアキム)

メギツネ

KARATE

Road of Resistance

THE ONE (PIANO ver)