DESURABBITS ワンマン LIVE「兎革命 vol.1‐卒業少女‐」
連日の春めいた気候に、関東は桜の開花便りが伝えれる、3月23日に約1年振りのDESURABBITSワンマンライブが開催された。
しかし、この日は寒の戻りもあり、朝から雨や霙混じりの肌寒い、いや一気に冬の気候に戻ったような寒空であった。
私は朝から用事を済ませるために、外に出たら寒いのなんのって。 会場の渋谷サイクロンは、事前にクロークに荷物を預けて下さい、とのアナウンスがあり、これは開場までの時間を、寒空の中どう過ごすか不安がよぎった。
諸々の準備を済ませて、13時には家を出て、事前物販の16時まで時間を調整する為、渋谷で遅めの昼食を済ませた。
私がどうしても欲しかったこの日の新グッズはTEE、タオル、ポスター3種類であったが、無事に買うことができた。そして既に手にはしていたが卒業少女のCDを5枚購入し、一旦近くのコーヒショップで開場までの時間を潰した。
しかし、どうも朝からソワソワしている自分がいた。それは緊張ともとれたし、早くライブが観たい焦りとも取れた。
落ち着かない...
そう、この日のライブは電子チケット、手売りチケット含めて完全ソールド。しかも当日券は出ないとのアナウンス。
おめでたい!!これに尽きるし、響きも良い。 私は手売りチケットなので、これを忘れると入れない事態に陥る為、何回も財布の中を見たことか。
「チケット良し!!」心の中で唱和した。
18時から入場が開始され、私は2列目のポジションをとることができた。入場から20分程経過すると、会場はほぼ埋め尽くされている。 場内からは、更に人が入れるように詰めて下さい、とアナウンスが入る。そう、これがソールドなのねと実感した瞬間であった。
18時30分の時点で、場内は少し熱気で温度が上がっていたと思う。
定刻を過ぎた18時37分に、ステージ上に下ろされているスクリーンに2013年結成当時のメンバーが、数々のライブやイベント、MVがコンパクトに纏められた成長映像が写り、あっという間に2019年卒業少女発表に変り、そして、ゆっくりと幕は上がった。
いよいよDESURABBITSワンマンLive 「兎革命 vol.1‐卒業少女‐」のスタートだ。
と、ライブレポートの前に先ずはセットリストからご覧頂きたい。
1 .卒業少女-未来絵-
2 .アイドルSTAR WARS
3.2nd Attack
MC
4.恋する季節
5.なんで?
6.Anger
MC
7.怪獣ANPONTAN
8.失恋したらWASABI
9.でも、逃げんな
10.DJ部長
11.ぴょんぴょんメドレー
MCここから後半戦
12.中2の夏。おじさんの夏。
13.日本たまご協会公式ソング
14.デスラビッツ軍の7ヶ条
15.お祭りJAPAN告白NIGHT
16.LASTSONG
アンコール
17.卒業少女-未来絵-
18.でも、逃げんな
19.本当の世界中にありがとう
DESURABBITSの曲を知らない方は、ピンと来ないかもしれないが、アッパーチューンが目白押しなのである。
セトリを眺めているだけでも、興奮が止まらなくなる。
柚がMCで「今日のライブはみんなをぶっ倒す勢いで行くから」と宣言した通りである。
さあ、それでは、あの日のライブを振り返りたいと思う。
1曲目は「卒業少女-未来絵-」からスタート。
渋谷サイクロンは、ステージが高い。見上げる3人の姿は、いつもより逞しく、大きく見えた。
これから約2時間の、熱狂ライブの狼煙が上がったのだ。コールもそこここで、自然と発生し会場のボルテージはいきなり上がった。
2曲目は「アイドルSTAR WARS」2013年のDESURABBITSのデビュー曲である。 飛んでぴょんぴょんぴょん、デスラビッツです!!(ビシッとlove itポーズ)
あっ、そうだった。前日に、夏鈴ちゃんがデスラビポーズが変わるのだと、最後は親指を立てるのではなく、Love itポーズなんだと。
最新シングルから、一気にデビュー曲へタイムスリップ。しかしそんなノスタルジーに浸る暇は無く、次の曲へ、間髪入れず繋がる。
そして「2nd Attack」へ オイオイと拳を突き上げるのが爽快なこの曲で、既に額からは汗が滴り落ちた。間奏での、「にゃんこ こにゃんこ おおにゃんこ!!では会場が一体となり、コールの大合唱。猫ポーズで「2nd Attack」が、ピタリと締まった。
ここで、今日最初のMCへ 自己紹介もメンバーへのコールの熱さが、このワンマンを待ちに待った思いが、エールになっているのだと思う。驚いたのは部長もメンバーに負けないくらいの声援が聞こえたのが嬉しい。
柚から、ワンマンのソールドアウトの御礼と、会場が人で溢れているので、水分補給と気持ち悪くなった際は、近くのスタッフに伝えてと、アナウンスがあった。確かに水分補給が無いと、ぶっ倒れてもおかしくない熱量であったし、まだ3曲なのに、既に会場内はサウナ状態になっていた。
愛実ちゃんは最前にある柵と、ステージの間にある60センチ程の隙間を「溝」と表現し最悪はここで見て!!と、会場内の笑いを誘った。
MCが開けて、次の曲はこの季節にピッタリな曲です!と始まったのは「恋する季節」 美しいピアノソロから入り、イントロから一転し、ラウドで転調があるこの曲も、断然盛り上がる。後半の、下手から上手、そして下手へとファンの移動がある、ジェットコースターソングは楽しい。と言っても、会場が満員の状況では、移動も難しかった。この時に、満員になるって色々ファンの動きに制限がかかるよなと、自分に言い聞かせた。寂しい気もしたが、それよりも満員であまり動けないのって幸せかもって、思うと嬉しくなった。
「なんで?」は文句なしのキラーチューンである。サビの部分で会場が「うーーなんで?」としゃがんでコールするのだが、思うようにできない。そう、できない(笑)。これも嬉しい嘆きだよな。通常の対バンライブでは会場に余裕があるので、これからライブ会場に足を運んで頂けるのであれば、「なんで?コール」を楽しんで頂きたい。それと夏鈴ちゃんに送る、全力ハートケチャも!! 本当に楽しいからね。
続く、「Anger」では 怒りを「おこ」としてプンプン、ペンペンと、サビの部分の振り付けが可愛いが、疾走感があり、ツーバスが炸裂する反面、ジャズ調のピアノが印象的な曲である。意外とこの曲が好きなラビ軍は少なくない。
ここで2回目のMCが入り、柚が水分補給を促す。近況の話になり柚と愛実ちゃんは、通知表の話、夏鈴ちゃんは、最近のルーティンの話に。ソファーで寝てしまい、そこからお風呂に入るが、また寝てしまい、結果的に手がふやふやになる話であったが、強制的に終了するという、夏鈴ワールド全開な、実に落ちの無い話が炸裂した。これはには、会場の大爆笑を誘った。この日の夏鈴ちゃんは、いつもより緊張してるな、と感じたのだが、このルーティンの話で、いつもの夏鈴ワールドを伺えるとこができたので安心しました。 そんな夏鈴ちゃんの話で、つかの間の癒しを得た会場は、次の曲へ。
夏鈴ちゃんの聞いて下さい、から始まったのは「怪獣ANPONTAN」 軍の一分から奇声が(想定内)上がり、曲がスタートした。これも、振り付けは可愛いが、ラウドな曲なので、会場がわちゃわちゃと盛り上がる。場内は「あーん、ぽーん。たーーん」の大合唱。
続く「失恋したらWASABI」ではワンマン、生誕祭では、恒例の「チューブわさび」が、会場内に、メンバーから投げ込まれた。後で見せて頂いたらメンバー全員のサインが書かれていた。
そして、最新シングルのもうひとつの曲である「でも、逃げんな」が始まった。 卒業少女-未来絵-がラウドロックなのに対して、真の正統派アイドルソングである。ミックスも打ちやすく、会場のそこここで、感情の赴くままに、ミックスが炸裂した。本当にライブ向きな良い曲である。
ここでメンバーが一旦履けて、DJ部長のソロタイムが始まった。4分位だったと思う。 Limp Bizkit「Take A Look Around、Slipknot「People=Shit 」の2曲ではあったが、私の中でぶち上がった。好きな曲だったので、余計にである。「People=Shit 」終わりで、次のぴょんぴょんメドレーへ繋がった。
この辺りから、私も疲れと、熱量で、思考能力と記憶力が著しく低下しているので、ラムさんのセトリで補完させて頂きました。ありがとうございます。ぴょんぴょんメドレーは以下の通り。
みんなおいでよ!ですラビランド!short ver.
うさぎのダンスshort ver.
うさぎのきもち short ver.
アイドルSTAR WARS short ver.
うさぎストリーム2 full ver.
MCで柚の「ここから後半戦だよ!!」
えっ、まだ半分あるの.........。
既に、限界を迎えていたので、これは、行けるところまで行くしか無いと腹を括った。
次の曲は、タオルを回す曲です。と「中2の夏。おじさんの夏」が始まった。タイトル通り夏の定番曲であるが、当然というか、俄然盛り上がる。いつものライブでは、メンバーと目線を合わせる意味でジャンプを頑張るが、サイクロンのステージの高さにひれ伏す自分がいました。 隣にいた国士舘大学の方と、後半でオイオイできたのが、最高に楽しかった。 曲の最後で、メンバーからサイン入りのタオルが客席に向かって投入された。意外と後ろまで飛んだ気がする。
間髪入れずに「日本たまご協会公式ソング」がスタート。「うりゃ」「おい!」のコールが楽しいこの曲も「おい!」の時にジャンプするのが、たまらなく楽しい曲。中間のたまごダンス?もメンバーと合わせながらできたのかできなかったのか。
限界を迎えた体力も「デスラビッツ軍の7ヶ条」のイントロが流れてくると、「キターーっ!」と胸が騒いだ。 そうかまだやって無かった(笑)
DESURABBITSの既発曲は、どの曲も、イントロが素晴らしいのも特徴。私の中でイントロベスト3に入る良曲だと。後半の柚の「好きだから、好きだから」で全力ケチャを普段ならできるのだが、あーー無理…と判断し「オレもーーー!!」で対応することに。 そして喉が完全に殺られた瞬間でした笑。
「お祭りJAPAN告白NIGH」 あぁ、もう最後なのかと感じたラストの曲なのか?でも、ライブの最後には1番盛り上がる曲だしな。と考えながらも、love itポーズは新しいバージョンでした。何回かまだ親指を立ててしまうのはご愛嬌で流して頂きたいたい。
ラストの「オレもーー!」は全員で!!
あぁぁ、楽しい。堪らない。これだ!!目頭が熱くなったのは忘れない。 最後の決めポーズが決まり。会場は拍手大喝采。
えっ、、これで終わりじゃないの...
「LASTSONG」のイントロが。 そうかぁ。皆が笑顔で終われる曲が残っていたではないか。
ウィアー、ウィアー、ウィアーデスラビッツです!!!!
満面のやり切った笑顔が嬉しかった。メンバーがありがとうと言葉を残しながらステージから去っていく。
あぁ、熱い熱いライブが終わった。 楽しい!楽しい!!楽しい!! 心地よい疲労感であったが喉は限界を超えていた。
まだ、終わらない。 アンコールでメンバーを再びステージに戻さなくでは...。
横にいた神がコールやるかと名古屋のオタクに声をかける。でも...と戸惑うオタクに
神「だいたいBPM70くらいでなと。いつも100BPMくらいになるからさ」と
名古屋のオタク「分からねーーーwwww」
「そろそろ、行くかーー!」と神のアンコールが。「ゆず!えみ!かりーーん!ぶちょー!」と何回も何回も何回もコールを繰り返す。(だいたい70BPM)
あれ?私の喉死んでなかったっけな? でも、再びメンバーを呼び込まなくては。それでも声を振り絞りコールした。
そしてメンバーが再び登場した。 やんやの大喝采! ありがとうと満面の笑顔が見て取れた。
アンコールありがとうと柚が。 嬉しいけどアンコールしたってことはまだまだ行けるってことだよね!!!
そして再び「卒業少女-未来絵-」「でも、逃げんな」が立て続けに披露された。 兎革命の第一弾シングルが再び披露されたのはそれだけこの曲を大事にしたいし、この曲で戦って行くんだと言う強い意志を感じた。
セトリのか流れも当然大事だけどこれで良かったと思った。
終わりでメンバーから挨拶があった。
愛実ちゃんは「もっと上に行きたいと感じました」なんか、なんか、なんかを連発するあたりが愛実ちゃんらしいなと(笑)
夏鈴ちゃんも「なんか」が少し伝染したもよう。「嬉しかった、ソールドアウトできたのは皆さんのおかげです」
部長は「今回のワンマンは実は音出しは全部自分でやっている」と判明。「今日のライブ楽しかったな、明日になっても昨日のライブが楽しかったなと思えるライブにしたかった」。
最後に柚から次のワンマンライブが下北沢GARDENでやることが決まったと発表があった。
最後は私たちから気持ちを込めて歌いますと。「本当の世界中にありがとう」が始まった。
ミドルテンポのバラードは、メンバーの思いが込められている歌詞だけに、ワンマンのラストに聞くと感極まる。 後半でメンバーが「ありがとう!!」と声を揃えて歌った時に、柚の目からキラキラした涙が。それを見た愛実ちゃんも、もらい泣き。こんな可愛くて、切ない涙は見たことが無い。 夏鈴ちゃんも、うるうるしている。 「これからも、よろしくね」と歌い切ったメンバー。会場からは「ありがとうーー!」の声援が。
最後はデスラビッツポーズを全員で決めて、最高で、最幸のライブの幕が、完全に降りた。
終わった後の会場にいる全員が、多幸感で溢れんばかりの表情をしていた。
メンバーもファンも「全てやり切った」と感じた瞬間でした。
2月6日にワンマンライブが渋谷サイクロンで開催されることが発表されてからは、私の中では、キャパ300でしょ。いけるいけると思っていたが、軍の方の話を総合すると、いや今までのやり方では埋まらないかもと不安がよぎった。
それから約1ヶ月半の間に、新曲のリリイベはあったが、前ほどの対バンライブが、それほど入れられていなかった為に、手売りチケットの売れ行きは後半まで中々進まなかった。だが、「0.1gの誤算」さんのライブイベントに呼ばれたり、急遽だったが、関西は吉本興業に所属する「つぼみ」さんの2マンライブに参加したりと、少しづつではあったが、新規の方が増えていった。
そして紛れも無い後押しをしたのは「卒業少女-未来絵-」の楽曲の良さと、今までに無いMVのクールさが、youtubeの再生回数を順調に伸ばしたていったことではないかと思う。特に海外からの反応は顕著だし。このMVをきっかけに、DESURABBITSを知った人は多いと思う。 そしてもうすぐ30,000回再生に届く勢いだ。
私が1番注目したのは、メンバーの動向だった。
柚はブログでワンマンに向けて、夏鈴ちゃんはTwitterでデスラビッツ愛を語り、愛実ちゃんはTikTokを始めた。一見バラバラに見えるが、心根はワンマンを成功させたい一心であったこと。
そして、今回一番驚いたのは路上ライブを決行したことだ。時期的に遅いと言われても仕方がないが、リリイベの予定も埋まっていたことから、3月17日に秋葉原駅前で行った、ゲリラライブは、ワンマンまで1週間を切っていたのだが、このフリーライブからワンマンに繋がると言うより、本人達がやりたいと思っての行動に賛同したい。
メンバーには本当にありがとうと言いたい。心の底からありがとうと言いたい。 DESURABBITSに出会えて良かった。
その日は朝までオールした、夜中に上がってきたメンバーのTwitterを見ていたら又、目頭が熱くなってくる。
次のワンマンライブは、下北沢GARDENでキャパは500。今回のワンマンライブに来た人、行きたくても来れなかった人を含めての人数でも足りないと思う。 が、ワンマンをソールドアウトした自信を胸に、もっと知恵を出し合い、9月のワンマンライブもソールドしたいし、絶対にできると信じて疑わない。
そしてSHOW MUST GO ON... 夢の続きは終わらない。
そして、デスラビッツ軍「愛してまーーーす!!」 【終わり】